「TikTokの再生数は毎回チェックしているけれど、反応が多いのか少ないのか判断できない」「エンゲージメント率を調べてみたものの、記事によって計算式が違っていて、どれを使えばよいか分からない」そんなお悩みはありませんか?
TikTokで安定して成果を出すには、再生数だけでなく、動画を見た人がどれだけ反応したかを示すエンゲージメント率を正しく測り、改善していく視点が欠かせません。
この記事では、採用特化のTikTok運用代行会社・株式会社ADDICT ONE(アディクトワン)が、TikTokのエンゲージメント率について、2つの計算式の使い分け、海外調査による平均の目安、TikTok Studioでの確認方法、反応の種類別の上げ方を紹介します。
採用目的でTikTokを運用している企業向けに、エンゲージメント率を応募につなげる数値の見方も解説します。
累計7,000本以上の動画制作で培ったノウハウをもとに、自社アカウントの数値を診断してほしいという企業様は、弊社ADDICT ONEの無料相談をご利用ください。
TikTokのエンゲージメント率とは?再生数だけでは見えない「反応の割合」
TikTokのエンゲージメント率とは、動画を見た人のうち、どれだけの人がいいね・コメント・シェア・保存といった反応をしたかを示す割合です。
再生数が「どれだけ多くの人に届いたか」を表すのに対して、エンゲージメント率は「届いた相手がどれだけ心を動かされたか」を表します。
そのため、同じ1万回再生の動画でも、反応が200件ある動画と20件しかない動画とでは、視聴者に与えた印象がまったく違うと考えられます。
エンゲージメントに数える4つの反応は、それぞれ読み取れる視聴者の気持ちが異なります。採用目的のアカウントでは、反応の種類ごとに意味を分けて見ると、求職者の関心の度合いまで把握しやすくなります。
| 反応 | 読み取れる視聴者の気持ち | 採用アカウントでの意味の例 |
|---|---|---|
| いいね | 面白い・共感できると感じた | 職場の雰囲気や社員の人柄に好感を持った |
| コメント | 感想や質問を伝えたくなった | 仕事内容・働き方について知りたいことがある |
| 保存 | あとで見返したいと思った | 応募を検討するために情報を取っておきたい |
| シェア | 誰かに見せたいと思った | 友人や家族に「この会社どう?」と紹介したい |
では、なぜ再生数だけでなく反応の割合まで見る必要があるのでしょうか。
それは、TikTokのおすすめ表示が視聴者の反応をもとに動画を届ける仕組みになっているためです。TikTokの公式発表では、レコメンドの判断材料として、いいね・シェア・コメントなどの「ユーザーインタラクション」が挙げられています。
さらに、動画を最後まで見終えたかどうかは、重要度の高い指標として扱われると説明されています(出典:TikTok Newsroom「TikTokが「おすすめ」に動画をレコメンドする仕組み」2020年6月19日)。
一方で、同じ発表では、フォロワー数そのものはレコメンドに直接影響しないとも明言されています。つまり、フォロワーが少ない企業アカウントでも、1本ごとの反応を積み上げていけば、おすすめに乗るチャンスは十分にあるということです。
おすすめに広がるまでの流れをさらに詳しく知りたい方は、TikTokのアルゴリズムで重視される指標で解説しています。
なお、再生数そのものをどう評価すればよいかについては、再生回数の目安と、平均を引き上げるための考え方で詳しく紹介しています。
TikTokのエンゲージメント率の計算方法|2つの計算式と使い分け
TikTokのエンゲージメント率は、4つの反応の合計を「再生数」または「フォロワー数」で割って求めます。
注意したいのは、TikTokのアプリにはエンゲージメント率そのものを表示する項目がないという点です。そのため、アナリティクスで確認できるいいね数や再生数を使って、自分で計算する必要があります。
また、分子に保存を含めるかどうかは、調査会社や解説記事によって異なります。どの式を使っても間違いではありませんが、途中で式を変えると数値の比較ができなくなるため、社内で使う計算式を1つに決めて固定することが大切です。
再生数ベースの計算式|動画1本ごとの反応を比べるときに使う
再生数ベースのエンゲージメント率は、次の式で計算します。
エンゲージメント率(%)=(いいね+コメント+シェア+保存)÷ 再生数 × 100
この式は、動画ごとの「届いた人に対する反応の濃さ」を比べるのに向いています。分母が再生数なので、たまたま多く再生された動画と、あまり再生されなかった動画とを同じ物差しで比べられるからです。
例えば、再生数2,000回の動画に、いいね150件・コメント20件・シェア10件・保存20件がついた場合、反応の合計は200件です。これを2,000で割って100をかけると、エンゲージメント率は10%になります。
企画ごとの当たり外れを見極めたいときは、この再生数ベースの式を使い、直近の動画を並べて推移で見るのがおすすめです。
1本だけの数値で良し悪しを判断すると、投稿した時間帯や曜日の影響を受けやすいため、先週の平均と今週の平均を比べるなど、一定期間で捉えるようにしましょう。
フォロワー数ベースの計算式|アカウント全体や他社と比べるときに使う
フォロワー数ベースのエンゲージメント率は、次の式で計算します。
エンゲージメント率(%)=(いいね+コメント+シェア+保存)÷ フォロワー数 × 100
この式は、アカウント全体の「ファンとの関係の深さ」を見るのに向いています。フォロワー数は他社のアカウントでも外から確認できるため、競合や同業他社と比べる目安としても使いやすいのが特徴です。
先ほどと同じ反応200件の動画を、フォロワー5,000人のアカウントで計算すると、エンゲージメント率は4%になります。
このように、同じ動画でも計算式が違えば数値は大きく変わるため、ほかの記事や調査の数値と比べるときは、どちらの式で計算されたものかを必ず確認しましょう。
ただし、TikTokではフォロワー以外のユーザーにも、おすすめを通じて動画が届きます。そのため、フォロワー数ベースの数値は、おすすめで大きく伸びた動画ほど高く出やすい点に注意が必要です。
動画そのものの出来を評価したい場合は、再生数ベースの数値とあわせて確認すると判断を誤りにくくなります。
| 項目 | 再生数ベース | フォロワー数ベース |
|---|---|---|
| 反応の合計 | 200件(いいね150・コメント20・シェア10・保存20) | 200件 |
| 分母 | 再生数 2,000回 | フォロワー数 5,000人 |
| エンゲージメント率 | 10% | 4% |
| 向いている使い方 | 動画ごとの企画の比較 | アカウント全体・他社との比較 |
TikTokのエンゲージメント率の平均・目安|計算式別に海外調査の数値を紹介
TikTokのエンゲージメント率の平均は、海外の調査で再生数ベースなら4.20%、フォロワー数ベースなら1.73%という結果が出ています。
ただし、これらは海外の企業・ブランドのアカウントを対象にした調査です。日本の採用アカウントにそのまま当てはまるとは限らないため、あくまで「自社の数値を判断するときの参考値」として使いましょう。
海外の平均値と比べて一喜一憂するよりも大切なのは、自社の直近10本の平均を出し、それを上回った動画の共通点を探ることです。平均値はあくまで出発点にすぎず、自社の基準を少しずつ引き上げていくことが、エンゲージメント率を改善する近道になります。
再生数ベースの平均は4.20%|フォロワー規模別に見ると3.75〜4.40%
SNS分析ツールを提供するSocialinsiderの調査によると、TikTokの再生数ベースのエンゲージメント率は、2024年の3.85%から2025年には4.20%へ上昇しました。
この調査は、2024年1月〜2025年12月にTikTokで活動していた214,507アカウント・約200万本の動画をもとにしています。
計算式は、いいね・コメント・シェア・保存の合計を再生数で割る、本記事の再生数ベースと同じ方法です(出典:Socialinsider「2026 TikTok Benchmarks」)。
フォロワー規模別に見ると、フォロワー1,000〜5,000人の小規模アカウントが4.40%で最も高い結果でした。
| フォロワー数 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|
| 1,000〜5,000人 | 4.20% | 4.40% |
| 5,000〜1万人 | 3.85% | 4.00% |
| 1万〜5万人 | 3.80% | 3.90% |
| 5万〜10万人 | 3.75% | 3.75% |
| 10万〜100万人 | 3.95% | 3.95% |
出典:Socialinsider「2026 TikTok Benchmarks」
この結果から分かるのは、フォロワーが少ないうちでも、再生数あたりの反応では大規模アカウントに負けないということです。
立ち上げたばかりの企業アカウントは、まず再生数ベースで4%前後をひとつの目安にし、それを上回る動画がどれだけ出せているかを確認するとよいでしょう。
フォロワー数ベースの平均は1.73%|業種別に見ると高等教育は7.36%
ソーシャルメディア分析ツールを提供するRival IQの調査では、TikTokのフォロワー数ベースのエンゲージメント率の中央値は1.73%でした。
14業種から150社ずつ、計2,100社を抽出し、そのうちTikTokのフォロワーが5,000人以上の企業アカウントを対象に、2024年のデータを分析した結果です(出典:Rival IQ「2025 Social Media Industry Benchmark Report」)。
同じ調査では、業種によって数値に大きな差が出ています。例えば、大学などの高等教育機関は7.36%と、全業種の中央値の約4倍でした。
学生という若い世代に向けて、キャンパスの日常や在校生の声を発信していることが、反応の多さにつながっていると考えられます。
採用アカウントも、若い求職者に向けて職場のリアルを届けるという点では、高等教育機関と近い発信になります。そのため、業種の平均だけでなく、発信の目的やターゲットが近いアカウントの数値も参考にすると、目安を立てやすくなります。
TikTokのエンゲージメント率を確認する方法|TikTok Studioで数値を集める3ステップ
エンゲージメント率の計算に使う数値は、TikTokのアプリから開ける「TikTok Studio」のアナリティクスで確認し、自分で記録して計算します。
計算方法の章でもお伝えしたとおり、アプリにはエンゲージメント率そのものを表示する項目がありません。
そのため、「数値を確認する」「記録する」「計算する」までをひと続きの作業として習慣にすることが、エンゲージメント率を運用に活かす第一歩になります。
ステップ1 TikTok Studioを開く|企業アカウントはビジネスアカウントに切り替えておく
まずは、数値を確認するための画面であるTikTok Studioを開きます。
TikTok Studioは、アプリのプロフィール画面右上の「≡」から開けます。
また、TikTok Studioの単体アプリをダウンロードして使うことも可能です(出典:アドフレックス・コミュニケーションズ「TikTok Studioとは?」2026年9月7日更新)。
アナリティクスは、公開済みの投稿が1本以上あれば確認できるようになります。
企業アカウントで運用する場合は、事前にビジネスアカウントへ切り替えておくのがおすすめです。ビジネスアカウントにすると、より詳しい分析項目やPC版のビジネス向け機能を使えるようになるため、数値の確認や記録がしやすくなります。
切り替えは、プロフィール画面右上の「≡」から「設定とプライバシー」→「アカウント」へ進んで行えます(出典:コムニコ「TikTokインサイト」)。
ビジネスアカウントへの切り替えを含め、分析を始める前の準備は分析の始め方と、注目したい5つの指標でも解説しています。
ステップ2 動画ごとの数値を確認する|視聴数と4つの反応を集める
TikTok Studioを開いたら、エンゲージメント率の計算に使う動画1本ごとの視聴数と4つの反応の件数を確認します。
アナリティクスで投稿した動画を選ぶと、視聴数のほか、いいね・コメント・シェア・保存の件数を動画ごとに確認できます。
あわせて、平均視聴時間や最後まで見られた割合、プロフィールの表示回数なども表示されるため、反応の数値と視聴の数値をセットで控えておくと、あとで原因を分析しやすくなります。
なお、投稿直後の数値は、時間の経過とともに大きく変わります。動画同士を公平に比べるためには、「投稿から7日後」など、確認するタイミングをそろえることが大切です。
タイミングがばらばらだと、投稿して間もない動画ほど数値が低く見えてしまい、正しい比較ができません。
ステップ3 管理表に記録して計算する|動画ごと・月ごとに推移を追う
集めた数値は、その場で頭の中で比べるのではなく、表計算ソフトの管理表に1本ずつ記録して、エンゲージメント率を計算します。
アナリティクスの画面では過去の動画を並べて比べにくいため、次のような項目で管理表をつくっておくと、エンゲージメント率の推移や、反応の多い企画の傾向がひと目で分かるようになります。
エンゲージメント率の列に計算式を入れておけば、件数を入力するだけで自動的に数値が出るので便利です。
| 項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 投稿日・曜日・時間 | 投稿したタイミング |
| 企画・テーマ | 例:社員インタビュー、1日の仕事の流れ |
| 視聴数 | アナリティクスの視聴数 |
| いいね・コメント・シェア・保存 | 4つの反応の件数 |
| エンゲージメント率 | 4つの反応の合計÷視聴数×100 |
| 平均視聴時間・最後まで見られた割合 | 視聴維持の目安 |
| プロフィール表示回数 | 求人情報への関心の目安 |
さらに、月に一度はアカウント全体の合計値とフォロワー数も記録しておきましょう。
月ごとの反応の合計をフォロワー数で割れば、フォロワー数ベースのエンゲージメント率も出せるため、「先月よりファンとの関係が深まったか」をアカウント単位で判断できます。
PC版のTikTok Studioではアナリティクスのデータをダウンロードできるので、手作業での書き写しが手間な場合は、ダウンロードしたデータを管理表に貼り付けると集計の負担を減らせます(出典:アドフレックス・コミュニケーションズ「TikTok Studioとは?」)。
反応の種類別に見るTikTokのエンゲージメント率の上げ方
エンゲージメント率を上げるには、いいね・コメント・保存・シェアのうち、どの反応が足りないのかを見極めて、反応の種類ごとに打ち手を変えることが大切です。
ただし、どの反応も、動画を最後まで見てもらえてはじめて生まれます。冒頭の数秒で離脱されてしまえば、どれだけ工夫を凝らしても反応にはつながりません。
冒頭で見る理由を示す方法や、1本に詰め込みすぎない構成のコツは、冒頭で離脱を防ぐ工夫や、1本1メッセージの考え方で解説しているので、あわせて確認してみてください。
また、反応の量は投稿する時間帯にも左右されます。ターゲットがTikTokを見ている時間に合わせる考え方は、TikTokで反応が集まりやすい投稿時間で紹介しています。
いいね|共感できる「あるある」で気持ちを動かす
いいねは、4つの反応のなかで最も気軽に押される反応です。そのため、いいねが少ない動画は、そもそも視聴者の気持ちが動いていない可能性があります。
いいねを集めやすいのは、視聴者が「分かる」と思わず共感できる内容です。例えば、職場でよくある出来事や、その仕事ならではの苦労を描いた「あるある」系の企画は、見ている人が自分ごととして受け止めやすく、自然といいねにつながります。
採用アカウントであれば、「新人のころ、現場で言われてびっくりした一言」「この仕事をしている人だけが分かる瞬間」といった企画が考えられます。
仕事のリアルな一面を描きながら共感を誘えるため、いいねと同時に、職場への親近感も伝えられるのが利点です。
なお、いいねを増やすための構成や山場のつくり方は、共感を生む構成づくりや、いいね目的で避けたい行動で詳しく解説しています。
コメント|答えやすい問いかけと返信で会話を続ける
コメントは、視聴者が文字を打つ手間をかけてくれる反応です。そのため、コメントの多さは動画への関心の深さが表れやすい指標だと言えます。
コメントを増やすには、動画の最後に「あなたはどっち派?」のような、一言で答えられる問いかけを入れるのが効果的です。
反対に、「感想を教えてください」のような漠然とした呼びかけは、何を書けばよいか迷わせてしまい、かえってコメントが集まりにくくなります。ただし、動画の内容と関係のない問いかけは不自然に映るため、テーマに沿った一言を選びましょう。
さらに、届いたコメントには丁寧に返信することも大切です。返信によって会話が続けば、ほかの視聴者も参加しやすくなり、動画全体のコメント数が伸びていくきっかけになります。
採用アカウントでは、「入社前に一番不安だったことは?」と問いかけたり、届いた質問に社員が動画で答えたりする企画が効果的です。求職者の疑問に直接応えることで、応募前の不安を解消する場としてもコメント欄を活用できます。
保存|あとで見返したい情報を1本にまとめる
保存は、視聴者が「あとで見返したい」と感じたときに押す反応です。その場で楽しむだけの動画ではなく、役に立つ情報が詰まった動画ほど保存されやすくなります。
保存を増やすには、情報を1本の動画に整理してまとめるのが効果的です。例えば、手順を順番に紹介する動画や、ポイントを箇条書きで見せる動画は、一度見ただけでは覚えきれないため、見返すために保存しておこうという行動につながりやすくなります。
冒頭やキャプションで「保存して見返してね」と一言添えるのも、保存を促すひとつの方法です。
採用アカウントであれば、「入社1年目の1日のスケジュール」「未経験から一人前になるまでのステップ」「面接でよく聞かれる質問」といった企画が考えられます。
こうした動画は、求職者が応募を検討するときの判断材料になるため、保存されたあとに見返されることで、応募の後押しにもつながります。
シェア|誰かに教えたくなる発見を入れる
シェアは、視聴者が動画を友人や家族など、ほかの誰かに届けたいと思ったときに起きる反応です。自分が楽しむだけでなく、人に見せたくなる要素がなければ、シェアはなかなか生まれません。
シェアを増やすには、「知らなかった」「これは誰かに教えたい」と思わせる意外性のある発見を盛り込むのが効果的です。例えば、業界の裏側や、仕事にまつわる意外な事実などは、思わず誰かに話したくなるテーマです。
また、「〇〇な人に送ってあげて」と、シェアする相手を具体的に示す呼びかけも、行動のきっかけになります。
採用アカウントでは、「この仕事に向いている人の特徴」のような企画が、シェアにつながりやすい例です。見た人が「これ、あの人に当てはまる」と友人に送ることで、自社をまだ知らない求職者にも動画が届く可能性があります。
シェアは、フォロワー以外の層に認知を広げるうえで、採用アカウントにとっても重要な反応です。
採用目的のTikTokではエンゲージメント率をどう活かす?応募までの3段階で数値を追う
採用目的でTikTokを運用する場合、エンゲージメント率はゴールではなく、応募に向かう途中の指標として扱うのがポイントです。
企業アカウントの目的が採用である以上、どれだけ反応が集まっても、応募につながらなければ成果とは言えません。そこで、「反応→プロフィール遷移→応募」の3段階に分けて数値を追うと、どこで求職者が離れているのかが見えるようになります。
弊社ADDICT ONEが運営を支援したアカウントのなかには、運用1か月目で総再生195万回に達したケースもあります。ただし、再生や反応が大きく伸びても、プロフィールや応募導線が整っていなければ、応募の増加にはつながりません。
だからこそ、エンゲージメント率だけでなく、その先の段階までセットで見ることが重要です。
そもそも、弊社の自社調査では、就活生の約65%が企業のTikTok動画を視聴し、最大80%が興味を持ったという結果が出ています(出典:株式会社ADDICT ONE「採用特化型TikTok運用代行サービス『Recruit ONE』提供開始」PR TIMES)。
求職者がTikTokで企業を見ている以上、反応の数値を応募までつなげる設計ができれば、TikTokは採用の有力な手段になります。
段階1 反応|コメントの中身と保存の多さから求職者の関心を読み取る
採用アカウントでは、エンゲージメント率の数値だけでなく、どんな反応が、どんな言葉で寄せられているかまで確認することが大切です。
とくに注目したいのが、コメントと保存です。例えば、「この会社、未経験でも入れますか?」「休みはどれくらいありますか?」といったコメントは、求職者が応募を具体的に考え始めているサインと受け取れます。
こうしたコメントが多い動画のテーマは、求職者が知りたい情報そのものなので、次の企画づくりのヒントになります。
一方で、保存が多い動画は、求職者があとで見返して検討しようとしている可能性があります。いいねが多くても保存やコメントが少ない動画は、「面白いけれど、働くイメージまでは湧かない」と受け止められているかもしれません。
このように反応の内訳から求職者の気持ちを読み解くことで、動画の役割を見極められます。
求職者に職場の魅力が伝わる採用動画の作り方は、採用動画の企画の立て方と、応募につながりやすい動画の共通点で詳しく紹介しています。
段階2 プロフィール遷移|動画から求人情報へ進んだかを確認する
動画に反応した求職者が、次に取る行動がプロフィールへの移動です。プロフィールには求人ページへのリンクや会社の紹介が載っているため、ここに進んだ人は、動画をきっかけに会社への興味を持った人だと考えられます。
プロフィールへの移動の多さは、TikTok Studioのアナリティクスで確認できるプロフィール表示回数で把握できます。
動画ごとの視聴数に対して、プロフィールの表示回数がどれくらいあるかを見ると、その動画がどれだけ会社への関心を生んだかを比べられます。
ただし、エンゲージメント率が高いのにプロフィールへの移動が少ない場合は、注意が必要です。動画自体は楽しまれていても、会社や求人への関心にはつながっていない可能性があるからです。
その場合は、動画の最後で「求人はプロフィールから」と案内する、会社の雰囲気が伝わる場面を増やすといった見直しが考えられます。
プロフィールに移動した求職者を求人ページへ誘導するための設定は、採用目的のプロフィールの設計例で解説しています。
段階3 応募|応募数と採用単価で最終的な成果を判断する
採用アカウントで最終的に判断すべき指標は、応募数と、1人を採用するのにかかった費用(採用単価)です。エンゲージメント率やプロフィール遷移は、あくまでこの成果に近づくための途中経過として捉えましょう。
弊社ADDICT ONEが支援した警備業の企業では、1本の動画で28件の応募が集まった実績があります(出典:株式会社ADDICT ONE「採用特化型TikTok運用代行サービス『Recruit ONE』提供開始」PR TIMES)。
このように、反応を集めた動画が、求人への導線を通じて応募という成果につながることで、TikTok採用の効果が初めて形になります。
応募数を判断するときは、どの動画を見て応募したのかもあわせて把握しておきましょう。応募フォームに「応募のきっかけ」を選ぶ項目を設けたり、面接で応募のきっかけになった動画を聞いたりすれば、応募につながりやすい企画の傾向が見えてきます。
そのうえで、運用にかかった費用を採用人数で割った採用単価を、求人広告など他の手法と同じ物差しで比べると、TikTok採用の費用対効果を判断しやすくなります。
応募数や採用単価をどのように改善したのか、業種ごとの具体例はTikTokで採用に成功した企業の取り組みで紹介しています。
エンゲージメント率から応募につながる運用はADDICT ONEにご相談ください
「エンゲージメント率を計算してみたけれど、どこから改善すればよいか分からない」「反応は増えてきたのに、応募につながらない」という企業様は、弊社ADDICT ONEにご相談ください。
私たちADDICT ONEは、採用に特化したTikTok運用代行「Recruit ONE」を運営しています。
これまでに、累計100アカウント以上の運用、7,000本以上の動画制作、総再生数3.5億回の実績を積み上げてきました(出典:ADDICT ONE「Recruit ONE」サービスページ)。
Recruit ONEでは、アカウント設計から企画・撮影・編集・投稿、そして数値の分析と改善提案までを一貫して代行します。そのため、エンゲージメント率を測るだけで終わらせず、プロフィールや応募導線まで含めて改善できるのが強みです。
料金は月額20万円からご利用いただけます(出典:ADDICT ONE「Recruit ONE」サービスページ)。
「自社の数値が高いのか低いのか知りたい」という段階でも構いません。弊社の無料相談では、現在のアカウントの状況をお伺いしたうえで、データにもとづく運用改善の方向性をご提案します。
TikTokのエンゲージメント率でよくある質問
ここでは、TikTokのエンゲージメント率について、よく寄せられる質問に回答します。
気になる質問から確認してみてください。
フォロワーが増えるとエンゲージメント率は下がりますか?
フォロワー数ベースで計算している場合は、分母が大きくなるため、数値が下がって見えることがあります。
フォロワーが増えても、すべてのフォロワーが毎回動画を見て反応するわけではありません。そのため、規模が大きくなるほど、フォロワー数ベースの数値は下がりやすくなります。
一方で、再生数ベースの平均はフォロワー規模によって大きな差がないという調査結果もあります(出典:Socialinsider「2026 TikTok Benchmarks」)。
フォロワーが増えても反応の件数そのものが伸びているなら、アカウントは順調に育っていると考えて問題ありません。
再生数とエンゲージメント率のどちらを優先すべきですか?
目的によって異なりますが、2つをセットで見るのが基本です。
再生数は「どれだけ多くの人に届いたか」を、エンゲージメント率は「届いた相手にどれだけ響いたか」を示します。再生数が伸びているのに反応が少ない場合は、多くの人に届いていても内容が響いていないサインです。
反対に、再生数が少なくてもエンゲージメント率が高い動画は、企画の方向性は合っている可能性が高いため、届け方を工夫する価値があります。
エンゲージメント率が低い原因は何ですか?
主な原因は、途中で離脱されている、ターゲットと内容が合っていない、反応したくなるきっかけがないの3つです。
まずはアナリティクスで平均視聴時間や最後まで見られた割合を確認し、そもそも動画が見られているかを切り分けましょう。視聴が維持されているのに反応が少ない場合は、問いかけや保存したくなる情報など、反応のきっかけが足りていない可能性があります。
原因ごとの対策や見直しの手順は、伸び悩むアカウントの原因の切り分け方で詳しく解説しています。
インサイト(アナリティクス)が表示されないのはなぜですか?
まだ公開済みの投稿がないことが、よくある原因の1つです。
TikTok Studioのアナリティクスは、公開済みの投稿が1本以上あれば確認できるようになります(出典:アドフレックス・コミュニケーションズ「TikTok Studioとは?」)。
投稿したばかりの場合は、数値が反映されるまでに時間がかかることもあるため、少し時間を置いてから確認してみましょう。それでも表示されない場合は、アプリを最新版に更新してから再度確認することをおすすめします。
いいねやフォロワーを購入してエンゲージメントを増やしてもよいですか?
おすすめしません。TikTokのコミュニティガイドラインでは、偽のいいねやフォロワーなど、人為的に水増しされたエンゲージメントは認められていません。
ガイドラインでは、こうした偽のエンゲージメントは検出された場合に削除の対象になると定められています(出典:TikTok「コミュニティガイドライン 誠実性と信頼性」)。
また、購入した反応は実際の求職者の関心を表すものではないため、エンゲージメント率を測る意味そのものが失われてしまいます。購入によるリスクと、買わずに伸ばす方法は、フォロワーを買った企業アカウントに起こることで解説しています。
まとめ|直近10本のエンゲージメント率を同じ計算式で並べてみよう
TikTokのエンゲージメント率は、動画が届いた相手にどれだけ響いたかを示す指標です。
計算式には再生数ベースとフォロワー数ベースの2つがあり、海外の調査では、再生数ベースの平均は4.20%、フォロワー数ベースの平均は1.73%でした。
ただし、こうした平均値はあくまで参考値にすぎず、本当に大切なのは、自社の数値を同じ計算式で記録し、推移を追い続けることです。
そのうえで、いいね・コメント・保存・シェアのうち足りない反応を見極め、反応の種類ごとに打ち手を変えていけば、エンゲージメント率は着実に改善していきます。
さらに採用目的であれば、反応の先にあるプロフィール遷移や応募まで数値を追うことで、TikTokの運用を採用の成果につなげられます。
まずは、次の2つから始めてみてください。
- 直近10本の動画を同じ計算式でエンゲージメント率に換算し、自社の平均を出す
- 平均を下回った動画で足りなかった反応を1つ選び、次の1本でその反応を増やす工夫を入れてみる
「数値の見方から改善まで一緒に進めてほしい」という企業様は、採用特化のTikTok運用代行・ADDICT ONEの無料相談をご利用ください。データをもとにした運用設計をご提案します。


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